【吃音ってな～に】
吃音（きつおん）とは、“どもり”とも呼ばれ、話し言葉が滑らかに出ない発話障害のひとつです。「自分の言いたいことが言えない」、「言い終わるまでに時間がかかる」などの症状があります。恥ずかしい、イライラするなどの心理的な影響、話すときに体に力が入るなどの身体的な影響なども問題としてかかえています。周りからいじめや差別を受け易く、話すことをやめてしまったり、回避しようとしたり、就職など社会的な参加にもつい消極的になってしまいがちです。会話をしなければ周りにはわからない吃音の問題は、一人で悩む要因にもなっています。

【千葉言友会　――　設立50周年を越えて】
１９７１年（昭和４６年）の発足、２００３年１月には、特定非営利活動法人（ＮＰＯ法人）としての認証を受け、社会に向けた活動もしています。１０月２２日は国際吃音を啓発する日で、世界でも日本全国的でもいろいろなイベントが実施されています。

【活動の一端】　詳しくは、HPをご覧ください。
（１）定例会（県内４か所―千葉市2か所、松戸市、木更津市）　主に会員向け。
今は、オンラインと対面のハイブリッド開催をしています。
（２）吃音（どもり）を考えるつどい（年に１～２回）一般の人にも向けて開催するイベント

2011年の佐倉くさぶえの丘での集合写真です。黄色のT-シャツが会員です。

（３）会報の発行（千葉言友会「わかしお」は毎月発行）　今は電子版への移行を推進　　
（４）インターネットなどによる啓蒙・相談活動
（５）学習会（言語聴覚士など専門家との勉強会など）
（６）吃音啓発　会員も社会へ発信！

（昔）昭和48年千葉銀座・市青協まつりで掲示

（今）令和元年「バナナの叩き売りパフォーマンス」　東京タワー広場で

【吃音のある仲間たち】
世界どの国でも約１％の方に吃音があります。日本では、作家の村田喜代子さん、重松清さん、アナウンサーの小倉智昭さん、ノーベル物理学賞の江崎玲於奈さんもそうです。よく知る、あの人もこの人もそうでした。アメリカ大統領のバイデン氏もそうです。それぞれ克服の物語があります。

【社会の側の支援、合理的配慮を求めて】
国連の障害者権利条約の批准と国内の障害者制度改革により、法整備が進み、吃音のある人の人権意識も高まってきました。吃音による障害者認定を受け易くなりました。
●いじめ防止対策推進法（2013年～）
●身体障害者福祉法（2013年～　医学モデル：手帳）
●発達障害者支援法（2014年～　社会モデル：手帳）
●障害者差別解消法（2016年～　合理的配慮）
●改正障害者雇用促進法（2018年～　雇用率ｕｐ）
　菊池良和氏著「吃音の合理的配慮」から
【私たちを支援してくれる人たち】
● 言語聴覚士及び言語聴覚士会
● 言葉の教室の先生　ことばを育む会
● 日本吃音・流暢性障害学会
● 吃音外来を開設する医師　他
【あなたへのお誘い】
わたしたちは定期的に集まって活動をしています。年齢・職業・吃音症状は違っていても、吃音の悩みを共に分かち合える仲間です。オンラインでも対面でも実施しています。

2022年10月市民活動支援センター会議室にての例会風景

ぜひあなたもほんの小さな勇気を出して、例会に参加してみませんか。