もっと知りたい、活動賛助と寄付のこと【第5回】

多くの人は人の役に立ちたいと気に掛けながらも、チャンスがなくて動けずにいます。「寄付」は、「気に掛っていること」をしてくれる人に金品を託すことによって、自分自身も社会貢献するチャンスを得る、とても身近で便利な仕組みなのです。

従来、人のために働く仕事の多くは、民生委員や保護司のように、ボランティアでありながら「公の組織」からの依頼で活動する形をとっていました。しかし近年高齢、単身などによって「表には現れないが困難や不便を感じている人」が増えてきました。こうした人たちの安心を支えるものこそ、NPO(や市民活動団体)の生活者目線とフットワークの良さではないでしょうか。表現を変えると、今の時代のNPOへの期待は、以下のようにまとめられます。

1、地域の人たちの「痒いところに手が届く」活動。

2、一定の需要があるサービスを「持続的な提供手段を確保し、維持する」こと。

3、楽しみたい人たちの「共通項を見つけ、テーマ共同体をつくる」活動。

4、困っている人たちの「変化を受け止め、手を差し延べる」活動。

5、弱っている人たちの「最後の命綱となれるだけの信頼感」づくり

このうち1~3は地域ビジネスの成立要件そのものですし、3~5は地域コミュニティ再構築の手掛かりとなる事柄。つまりNPOは、地域ビジネスの担い手と地域コミュニティ再建の結び目という両方の役割を期待されているわけです。活動をこうした視点から見つめ直し、「潜在的賛助会員(寄付人)」へのアピールをすることは、どんな意味を持つのかを、次回考えて行きましょう。

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